UNI-PORTのことがまるっとわかる資料がすぐにご覧いただけます。
1984年創業の大阪ガスリノテック株式会社は、Daigasグループ企業として給排水管のライニングとリニューアル工事をメインに、ビルやマンションの改修工事を通してお客さまの快適な住環境を提供しており、サービスの提供地域は大阪のみならず全国域へと成長を続けております。
2020年より順次スタートしたアスベスト(石綿)法令改正への対応と産業廃棄物管理のペーパーレス化による効率化を目的として、2022年5月にUNI-PORTを導入。導入前の課題や導入後の効果について、お話をお伺いしました。
ご担当者様:常務取締役 大阪事業部長 兼 企画開発室長 市川 様/大阪事業部 工事部 設計管理チーム リーダー 岡本 様
当社は、給排水管のライニング・ビルやマンションの改修工事を行っております。元々大阪での提供がメインでしたが、現在では東京にもサービス提供を広げております。
2020年4月ごろから元請工事物件での石綿事前調査結果を行政に報告するために、gBizIDでの電子申請をスタートいたしました。
ただ、アスベスト(石綿)業務管理を進めるうちに行政報告だけではなく現場に設置する看板や作業記録等、法令に対応するために作らないといけない書類がたくさんあり、そのため「gBizIDで行政報告の電子申請をした後にExcelで必要な書類や看板類を作る」というフローで、アスベスト業務管理の対応を進めておりました。
実際に対応を進める中で、やはり新しく改正された法律に対応するためには経験のない新しい業務が発生することは避けられないため、会社としてのルールを明確にする必要がありました。
さらに、書類作成に必要な情報を集める現場の施工スタッフや書類を作成するスタッフはアスベストの法改正について専門的な知識が豊富なわけではないので、各現場でのルールや業務の統一化も課題となっておりました。
「工事部の中で情報が錯綜してしまう」と言った課題がありました。
例えば、法令上「看板のサイズはA3」という決まりがあるのですが、「A4・A3どちらでも構わない」という、社内で誤った認識で進めようとしていましたが、事前に気づき是正したこともあり、知識量が異なるスタッフの業務を、どのように統一化させるか?というのがとても難しかったです。
2020年4月から段階的にアスベスト(石綿)に関する法令が変わっていくという事は、事前に社内で情報は共有されており、弊社でも、施工管理担当者は先行して石綿作業主任者・石綿含有建材調査者の資格を取得しておりました。
社内で有資格者を十分に増やしつつ、「どのようにアスベスト(石綿)法令が変わるのか」「他社・同業界はどのように動いていくのか」といった部分の情報収集をしながら、「具体的にどのようにアスベスト業務管理を始めるべきなのか?」ということを検討していたタイミングで、UNI-PORTを知りました。
導入に至った一番の決め手は、UNI-PORTで得られる効果が「業務が効率化される事」だけではなく、「コンプライアンス遵守に対応できる事」だった点です。
当社は、数多くのお客様の生活を支えるインフラ関係の事業を展開しておりますので、コンプライアンス遵守は普段から徹底しております。各種法令が変わると、親会社から社内通達が来るようになっています。
今回の法令改正についてももちろんそういった通達がありましたので、社内でもアスベスト(石綿)業務管理の対応をすること自体は「当然に進めなければいけない事」といった認識でした。
ですので、「効率化だけではなく法令遵守も叶うのであれば、自社運用でカバーするよりUNI-PORTを導入して運用してしまうのが良いだろう」と。
また、最近社内でも「生産性を上げるために具体的にどのような取り組みをするか?」という事が課題として上がるようになっており、UNI-PORTを知れたタイミングがちょうど良かったのも理由の一つだったかと思います。
課題は特になく、むしろ今までで一番スムーズに導入が出来たかなと思います。
通常、当社でシステム導入をする際はセキュリティ審査等で時間がかかるのですが、UNI-PORTの場合は導入までがとても早かったです。単なる業務改善のシステムではなく、「コンプライアンス遵守が叶うシステムだから、安心して導入・活用出来る」ということが言えたのも、スピーディーに導入出来た理由の一つだったと思います。
まず、”業務が統一化された事”は、肌で実感しています。
元々、現場の工事部員の中でも(アスベスト業務管理について)「わかる従業員」と「わからない従業員」がいる状態で、書類の書式や業務方法も統一されておりませんでした。ですがUNI-PORTを使用してからは業務の進め方に差が出なくなり、書式も統一化されるようになったので、業務の進みがとてもスムーズになった事を実感しています。
また、業務量も確実に削減ができております。社内でも評価が特に高いのが、UNI-PORTの看板自動作成機能です。
法令上必要な情報をUNI-PORTに表示されるフォームに従って入力していけば看板がPDFで出来上がり、あとは印刷するだけで完了します。特に作業量の多い現場の工事部員にとっては、とても便利で楽な機能だなと感じています。
また、新機能のアラート機能で「工事毎の書類対応進捗」が見やすくなった点も助かっています。
gBizIDだと1件ずつ工事の進捗を追いかけるしか方法がなかったのですが、UNI-PORTでは登録した工事情報の絞り込み検索が出来、かつ、「どの工事がどこまで進んでいるか?」「どの書類作成が漏れているのか?」といったことが、視覚的に一目でわかるようになり、業務効率はもちろんコンプライアンス遵守という側面でも助かっている機能です。
同業他社の大部分が電子マニフェストを導入されている中で、当社ではマニフェストの発行は紙ベースで進めており、以前から「電子化してペーパーレス化できないか?」という声が社内で上がっておりました。
UNI-PORTを知ったきっかけはアスベスト(石綿)業務管理の機能でしたが、そちらに加えて「電子マニフェスト化も出来る」という事でご提案をいただき導入いたしました。
正直に言うと、今まで紙ベースで運用していたこともあり初めは少々とっつきにくい部分はありましたが、今となっては凄く便利で大変重宝している機能です。
収集運搬業者と、「どのように使うか」と言うやりとりを1〜2回ほど経てからは、何の問題もなく使いこなせています。
具体的には、収集運搬業者から来る承認依頼メールを、事務スタッフが承認すれば自動で次のステップへ移行していくので、運用がとても楽になりました。
現場での作業効率が上がったという声はもちろんですが“しっかりとコンプライアンスの遵守が出来ている”という社内でのイメージも浸透しているかと思います。
というのも、社内で自主的に年に数回業務点検を実施しているのですが、直近の点検時に「アスベスト(石綿)法令に対応するためのシステムを導入した」という報告をいたしました。
普段は書面での報告がメインですが、今回は「実際にこのシステムです」ということで、UNI-PORTの画面を見せながら法令対応をしている、と言う説明をさせていただきました。実際の画面を見せたからこそ、普段はアスベスト(石綿)管理業務に関わらないスタッフにも「UNI-PORTというシステムを導入してコンプライアンス遵守をしながら運用が出来ている」といったイメージが浸透したかと思います。