COLUMN建設工事においてPCBの処理は元請が排出事業者になる?

  • 2015.03.24
  • その他

建設工事においてPCBの処理は元請が排出事業者になる?

建設工事において元請が排出事業者になることはできません。
もともとの所有者が排出事業者として処理責任を負うことになります。

PCB(ポリ塩化ビフェニル)は、耐熱性や絶縁性が高いことから変圧器やコンデンサの絶縁油として使用されていましたが、その毒性の高さから現在では製造・輸入が禁止され、特別管理産業廃棄物として処理することが定められています。
建設工事の場合、建設工事に伴って排出された廃棄物は、元請業者が排出事業者となることが法律で定められています。
PCBを含む製品や油(PCB廃棄物)、PCBがしみ込んだり付着した物(PCB汚染物)が、工事現場に置かれていた場合、それは工事に伴って排出された廃棄物ではないため、元請ではなくもともとの製品の所有者が処理の責任を負うことになります。
また、PCB廃棄物の処理のルールを定めたPCB特別措置法では、PCB廃棄物の譲渡が原則禁止されており、PCB廃棄物の所有者(工事の発注者)が元請にPCB廃棄物を引渡すことはできません。このため、PCB廃棄物の処理は元請業者ではなく、PCB廃棄物のもともとの所有者が行うこととなります。

 

さらに、元請業者が工事中に使用したウエス等でPCBの付着した物についても、もともとのPCBは所有者の管理するべきものであり、そのPCBが付着したものも処理の責任は所有者にあると判断されます。以上のように、建設工事等の元請業者はPCB廃棄物の排出事業者となることはできません。PCB廃棄物の排出が予測されるような工事を行う場合は、あらかじめその物件の所有者と話し合いを行うなどしてPCB廃棄物が適正に処理されるよう取り組む必要があります。